作品A

作品A

★二科本展の搬入が7月なので、私のようなCG作品は、業者に大きい画面に出力してもらったり、パネルに水貼りをしてその作品を貼ったりする時間を考えると、2点とも、そろそろ仕上がりに近づいていなければならないのですが、なかなかうまくいきません。遊ぶ時間も必要だし、周囲の草をとったり花を植えたりする時間もいるし、ボ~とする時間も必要です。加えて、この寒暖の差の激しい毎日で、計画と実際がうまくかみ合いません。

★でも、どうやら一作目のほうが完成に近づきましたので観ていただきます。
まだ画題は決めていませんが、画面に入れるキャッチコピーを
『Can you stop collapse !』(倒壊を止めることが出来ますか?) としました。なんか、社会の諸々への批判とも受け取られるようなテーマですが、そうではありません。自分自身への叱咤の気持ちを描いたつもりです。が、まぁ、観ていただく人それぞれがそれぞれのイメージを抱いていただければいいのです。

★イラストレーターとフォトショップの配置を行ったり来たりしながらつくっていくのですが、一時、イラストレーターのレイヤーが38個になり、どこがどこだったかパニックになったりして、細かい作業だったので、ちょっと疲れました。
一息ついたら、二作目です。ゾッとします。

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香炉

香炉
★長良川河畔で、先輩が今年も恒例の作陶展を開催している。以前もどこかで紹介したように思うが、この先輩、木彫もやっていて、大小併せて600体ほどの円空仏を彫っている、荒々しいノミの彫り跡を残す円空仏に憧れて、私もよく先輩の教えを請うた。いまでも、先輩のアトリエからはノミを打つ音が響いている。その一方では、自らに窯を持ち、作陶にも余念がない。とくに鉄分の多い土を長時間焼き締める備前焼に傾注している。その中でも、精緻な技術を要求される細工物に格別の力をいれている。

★細工物の焼き物は、器物と異なり、複雑な形態をしているがゆえに中をくり抜き空洞にするのが厄介である。が、くり抜いて表面の土を薄く均一にしなければ、窯の中で水分が抜ける過程に部分的なアンバランスが生じ、ひびが入ったり、ときには破砕してしまう。根気と抜群の器用さがないと出来ないのが細工物の作陶である。

★大胆なノミの跡を残す円空仏の木彫、緻密極まりない備前焼の細工物。私は先輩を学生時代から知っているが、そう言えば、先輩の人格にも、作品の一つ一つにも、その両極端が内在しているように思っている。

★ここにあげたのは、細工物の作品群のなかでも、私が注目している‘香炉'である。②③④は香を焚くと蓋になっているコマ犬の口や台座の空けられた穴から香りの煙がほのかに立ちのぼってくる。
①は鳥籠の編み目を通って香りがただよう。写真の方向がまずかったのでよく分からないが、籠の上にある取っ手は雄鳥で、籠の中にはタマゴを暖める雌鳥がいるという凝りようだ。

★観覧に来たご婦人が、この①の香炉を見ながら『これは…』と、多分、作り方とか香炉について聞きたかったのだろうが、先輩は『雄鳥が屋根の上で家族を守っているように見えるけど、実は、邪魔なので家から追い出されているのかもね。亭主元気で留守がいい、って言うでしょ、これは今社会の構図ですよ』と、ご婦人は笑い転げて、いっそう香炉を丹念に鑑賞していた。
作品への興味の喚起はいろいろあるものだ。さすが、と思った。

亭主元気で留守がいいって、思わないこともないなぁ、ポチッ…



ある作陶家の個展…‘鬼’の作品

ある作陶家の個展→‘鬼’の作品 
★今回は私の作品ではない。
私の尊敬する先輩の陶芸展の紹介である。このブログを訪れてくださった方のなかに、岐阜近辺にお住まいの方がお見えであれば、是非、お出かけいただくと嬉しい限りである。(きらりんさん、おちゃめさん、今年も是非!)
酒井氏については作年のブログの中で紹介したのでここでは省略する。

★今回も昨年同様、細工物を中心とした陶芸展である。最近では細工物陶芸作家の作品をほとんど見かけることがない中で、氏は一層その作品に緻密さを極め、またある時はユーモアやストーリー性をも付加し、細工物陶芸に新たな息吹きをふき込もうとしている。

★最近の氏の作品で眼を惹くのは‘鬼'の作品である。何故、鬼に着目したのか、そのきっかけは伺っていないが、氏は鬼の作品を創るにあたって、福知山の大江山をはじめ鬼伝説の残る全国各地を訪ね歩いている。これからも訪ね続けると言う。
以下、氏が各地の鬼伝説取材から得た‘鬼の真実'をごく短く要約するとこうなる。

★★‘鬼'の原型は地方の豪族たち 
☆群雄割拠のその昔、地方は中央政権やその傀儡たちの侵入や略奪に苦しめられる。それに立ち向かう地方を治めていた豪族たち、しかし、力の差は歴然としていた。やがて、地方の頭目である豪族たちは大きな権力の前に滅び去る。平定した勝ち組が「正義」、刃向かった者たちは「悪」という構図が出来上がるのは、古来からの常識であるが、鬼伝説もこうした中で生まれ伝承されていった。即ち、鬼の原型は大きな権力者に立ち向かったその地方の豪族たちなのである。
  「大江山酒呑童子」「桃太郎の鬼退治」も、しかりである。軍国主義への一直線をたどった明治以降、それらが一層誇張された昔話となっていったことも否めない。
  為政者の都合のいいように、その時代が次の時代に伝えられていくと言うことは、歴史にはままあることなのだ。


★さて、氏は、そんな鬼への愛情を作品に注いでいる。氏のつくる鬼は皆、好漢である。最近の子ども事情から「不登校に陥らないで元気に登校することを促す鬼」 「千客万来の活気を呼び戻す鬼」等々、いろいろ並んでいて、面白い。
もし、鬼伝説が残っている地方についての情報があれば、教えていただきたい。先輩に伝えようと思う。

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敷居

敷居

◆今週いっぱい、銘刀‘関の孫六’で有名な町、関市の小さな画廊で細工物陶芸を得意とする先輩作家と私のCGとの二人展をやっています。

◆ちょっと話は変わりますが、以前、新しく出来た某県の某美術館に友と行ったことがあります。えらくシーンと静まりかえった会場に少し違和感を覚えましたが、ズラッと並んだアメリカを中心とする若い作家たちの現代美術に圧倒されました。その中で気に入った一つの作品の前に立って二人でその絵の感想を話し合っていたときのことです。近くの椅子に座っていた会場監視のコンパニオンが近づいて来て、『会場では静かに鑑賞してください』と言うのです。

◆そりゃ、会場を下駄で闊歩したり、子どもが走り回ったり、赤ちゃんが大声で泣いたり、と言うのなら、そう言う注意の言葉も当然でしょうが、むしろ小声で絵の感想や感動を鑑賞者が話しながら絵を見ると言うことは当たり前のことだと思うのですが…。

◆そのとき思いました。こういう訳の分からない輩がいるから、美術館や博物館の敷居を高くしてしまうのだと。せっかくみんなに開かれた文化施設を、ハイブロウなところと誤解させる輩は許せません!

◆美術館と画廊とでは質が違いますが、画廊にも敷居の高い、庶民を寄せ付けない雰囲気を持ったところもあります。その点、この小さなギャラリーは商店街の中にあるせいか、敷居がありません。
店に買い物にきたエプロン姿の奥さんが寄ってくれたり、ウォーキング途中の老夫婦がイップク代わりに立ち寄ってくれたり、してくれるのです。

◆毎年やるので顔なじみの方も多くいます。私のCGを見て『こりゃ、どうやってつくるのじゃ』と聞かれるものですから、簡単に説明すると『はぁ~、聞いてもわしゃ分からんワイ』と言います。(たしか、この人、昨年も、一昨年も、同じ会話をしたけど…)と、なんてこともあったりして、私はこの敷居のない画廊をこよなく愛しているのです。

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二科展

二科展

◆先刻、「二科展」展示作業を終えて帰ってきたところです。
二科展、先日まで東京六本木に新設された国立新美術館で開催されていましたが、明日からは名古屋に移動して愛知芸術文化センターの愛知県美術館で開催されます。

◆私、若い頃は「自由美術」という公募展に油絵の抽象画を出していたのですが、仕事も忙しくなり(いい訳ですが…)毎年でっかい絵を描くのがおっくうになり、しばらく公募展からは遠のいていました。

◆それが、二つ目に人生が近づいた頃、遅ればせながらCGを覚えたものですから、以前から憧れていた二科展のデザイン部への出品を始めたわけです。ラッキーなことに初出品以来、毎年入選をさせてもらっています。

◆おまけに、今年の作品は二科展全国巡回展作品の中にも選ばれ、名古屋をかわきりに来年の4月まで全国8都市を巡回するそうです。多くの人の眼にふれるのは嬉しいかぎりです。

◆二科のデザイン部の一般出品者の中では、多分、私は年長者の部類でしょうが、まだまだこれから、と気持ちを新たにしているところです。

◆ところで、写真にぼんやり見える私の作品、いつぞやのブログでアップしたやつです。出力サイズは103㎝×72.8㎝のB1サイズです。結構大きいでしょ。

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繋ぐ、どこまでも…

繋ぐ、どこまでも…

◆この前(4/17up)キルト展のポスターの作りかけを見ていただき
ましたが、だいたい完成しましたので、もう一度ご覧ください。

◆このパッチワーク・キルト展を企画したのは、生涯教育の振興・リードする部署ですが、いかにも、ふさわしい企画をしたものだと拍手を送るものです。失礼ながら、行政らしくなくて…。

◆その意図を察するに、多分、次のようなことかと。
【親から子へと、子から孫へと、伝統が、技術が、そして心が、繋ぎ伝えられ、優しく広がっていく…。そのことこそ、生涯教育の大きなバックボーンではないか、それは、あたかも、小さな布片がつながって広がるパッチワークのように、】
と…。

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驚き/パッチワークキルト



◆今年末に、私の町で【パッチワーク・キルト】の公募展を行うということで、そのポスターを作りかけているところです。キャッチコピーも、イラストも、まだきまっていませんが、ポスターの背景はこんな風にしたいと思っているところです。作りかけのポスターの背景だけご覧ください。初冬の開催なので雪をあしらいました。(勿論、ジフアニメのピカピカは余分です)

◆最初、ポスターをつくるにあたって、少しパッチワークキルトの知識を得ようと、いろんな本を見ました。その中で、某パッチワークキルト展の図録を見て、その表現の可能性と奥の深さに吃驚仰天しました。私は、パッチワークですから、その名のとおり、布片を繋ぎ合わせて、新しいものに生まれ変わらせる作品づくり、と言う程度の認識でしたが、いまや、完全に手芸の域を超えていると、生意気ながら思いました。その明快なテーマ性も、緻密を極めた技術の凄さも…。

◆例えば、テーマを表現するためには既成の布片では不十分なので、ある部分は自ら白絹に染色して作品を繋いだという大作もあったりして、テーマへのアプローチの迫力も感じました。ある、美術雑誌の編集者が
『手芸とアートの違いは、見る人の感性で異なるが、より多くの人に感動を与える作品がアート』とおっしゃっておられるとおり、まさに、感動しきりの作品群でした。著作権の関係で、ここにその作品写真を載せれないのが残念です。

◆私は、自分と異なる美術分野には無関心・無頓着、といった傾向が強いのですが、これ程、他分野から刺激をいただいたことはありません。この作りかけのポスターは、もし、自分がキルトに取り組むことがあったのなら(多分ありませんが)こんな図柄が出来ないものだろうかという思いながらイメージしたものです。
z19yukinoxoxoxo.jpg


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作陶家のユニークな個展

作陶家のユニークな個展

★今日は私の尊敬する作陶家のユニークな個展を紹介しましょう。一般に作陶展と言えば皿や碗といった器物が主流ですが、酒井氏の作陶は最近めっきり少なくなった細工物の作陶です。香炉、仏像、守神像などを緻密を極めた技術で焼成しています。中でも、釈迦の死を悲しむ十二羅漢(法隆寺)をモチーフにした《嘆きの像群》には小像ながら深い感銘を受けます。★氏は若い頃、絵画に傾注し、さらに木彫に打ち込み、円空仏を600体ほど彫ったでしょうか、そのデッサン力と不屈の精神が現在の陶芸作品に息づいています。★岐阜市の長良川にかかる鵜飼大橋を渡り、道なりに500M北に向かい、東に入ると喫茶【PAUSE】があります。そこが会場です。2月1日~26日が会期です。ロマン溢れる晩冬の岐阜市を一度訪れてください。

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