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木肌龍

木肌龍

◆過日ご覧いただいた木肌魚の続編《木肌龍》です。同じようにボコボコ幹からの変身です。

◆山間の小さな村の話です。
◇その村は、昭和20年代半ばから30年代後半まで、材木産業の好景気で隆盛を極めました。戦後の復興は先ず住宅建設からと、全国に向けて、その村の上質なヒノキやスギが送り出されました。山にはいつも人が入り、下枝切りや間伐が続けられ山の管理も徹底していました。《森林は100年の計》とかいって、材木が切り出される一方で植林も絶えず行われました。
◇やがて、住宅材の需要も減りはじめ、景気回復とともにビル建設が始まり鉄筋、鉄骨が主流になり、材木も安価な輸入外材が国内材に取って代わると、日本の森林産業は一気に廃れはじめたのです。
◇小さなその村のダメージは一層大きなものでした。只でも少ない人手が山から離れ、都会に出ました。特に当時植えたヒノキやスギの針葉樹は下枝切りや間伐をする人もなく荒れるに任せるしかなかったのです。枝が茂り、草が茂り、太陽の光が地面に届かないものですから、腐葉土も生成されず、軟弱な浅い根しか張りません。木の質も、地面も災害に弱い山になるしかありませんでした。
◇村の山の中腹に清水をたたえた天ヶ池がありますが、この池の周囲も間伐材が伸び放題に茂り、背丈の高い草で覆われ、蔓草が縦横に伸び、昼でも暗くてゾッとする池に変わりました。陽が届かないものですから、魚もヤゴもいなくなりました。
◇長年、その池を守ってきた《木肌龍》も、もう居たたまれなくなり、池から飛び出しました。痩せこけて、眼だけがギョロギョロしています。池に住みついた妖怪も何匹がシガミついているようです。《木肌龍》が妖怪を振り切って、再び、天ヶ池に戻れる日はくるのでしょうか。

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コメント

ArtKazukoさん、こんばんは。

★木肌龍を認めていただき、ありがとうございます。
★日本の自然は鬱そうとしていて、湿気があって、妖怪には最適の環境です。いいヤツはトトロのような可愛い妖怪に会い、悪いヤツはコワい妖怪に会うのです。いや、そのときの気持ちで、どちらかに見えてしまうのかな?。

目玉ぐりぐりでとても可愛い木肌龍ですね。
こんなのが空を飛んでいたら愉快です。

妖精や妖怪が身近にいた時代は
人間が長年培ってきた教訓をちゃんと受け継いでいたのですね。
今は昔以上に、経済効率優先で・・
昔は昔の悪い因習があって、それが少しは改善されたのはいいことですが、自然を粗末にするのは良くないですね。

外道sさん、こんばんは。

★覗いていただき、ありがとうございます。
★《戦前は常に灌木や間伐材や切り取った枝は薪として各家庭で使った、そのことが主要木だけを残し、山を整理し、山をきれいに保った》と本に書いてありますよ。外道sさん、写風人さん、田舎時遊人さんたちストーブ仲間は山の保全に貢献しているのです。

罪悪感

何時もコメントありがとうございます。
私、仕事とわいえ(木工)木を使っているので少し罪悪感を感じてしまいます。その上ストーブでも木を燃やしますから・・・

もう少し、「地神」を信仰した方が良いと思うのですが・・・。

響さん、こんばんは。

★木肌龍に愛嬌を感じていただきありがとうございます。
★〈お互いに生きる距離をチャンとあけている〉全くそうなんです。人里の近くの植林山は痩せこけて、木々間に雑木がでてきたり、草もボウボウなのに、山の奥の奥の御嶽の原生林などは、それこそ大昔からほったらかしなのに、チャンと距離をおいて大木がそそり立ち、地面には低いシダぐらいしか生えていない美林なのです。不思議です。

こんにちは。
木肌龍さんが ちょっとラブリーに思えます。
『たまには 森にも来てよー。』という寂しい思いが募り、
ついにグレて暴走してきたのでしょう。

森や海。
自然に近い状態であれば『共存』っていうものを学ぶステキな場所ですね。

植樹したら、面倒見なくちゃね~。
自然なら、そんなに詰め込んで木は生えない。
お互いに生きられる距離みたいなのチャンとあけてるものね。
(自然淘汰で。)

nanbuyaさん、こんにちは。

★お越しいただき、ありがとうございます。
★私もテレビでずっと以前見たのですが、東南アジアから来た観光客が飛行機から日本国土を見て『こんなに山に林があるのなら、私の国から木を持って行くな!』といったそうです。日本もたいした緑化国ではないのに、あちらは余程深刻なのでしょうね。
★環境保全を叫ぶ新聞が、最も紙パルプのために木材を消費するというじゃないですか、あんな、分厚い新聞要らないのに…。

ぶくさん、こんにちは。

★お訪ねいただき、ありがとうございます。
★よく『自然は手をつけないで、そのままで、』『木は切らないでそのままで』なんて、綱吉の悪政〈生類憐れみの令〉みたいなことを言う文化人気取りの人がいますが、実際は、枝を切ったり、虫を採ってやったりしないと、じょじょに活力を失い枯れていくのですね。山全体がそうなったらたまったものではありません。
★高橋まゆみさんの人形(というよりは彫塑って感じ)すごいですね。なんで、あんなお年寄りの良いお顔を創れるのでしょう

山が荒れる、田舎に生まれ育った者にとっては辛いことです。安い外国産の木材がその原因でしょう。その東南アジアの山も、日本に大量に輸出するために木を切り続け、丸坊主の映像がテレビで流れたのを見たことが有ります。私たちも家を建てるたびに、その原因を造っているんですね。

龍神様も 怒っちゃうよね

人様の都合で 開発されたり 保護されたりじゃあ 自然界の神様 みんな怒っちゃうよね

だんだん巨大ハリケーンや 水不足 干ばつ、、、色んな所で 色んな神様が怒ってるよね


話は全然変わるけど この前の日曜日 酒田市美術館で 高橋まゆみさんの人形展を見てきました あんな感じで 年取りたいと思えました。。。

オリオさん、こんばんは。

★早速、ありがとうございます。
★この前、テレビで見たのですが、イギリスでは間伐材を畑の周囲の重ねて垣根を作るそうです。すると、そこに鳥が巣を作り、畑に集まる虫を餌として取ってくれるそうです。ですから、山の間伐は農家の大切な仕事だそうです。うまいこと考えますね。

《木肌龍》・・・かわいそうな龍だったんですね。
人が手をかけた森は、ほったらかしたら、荒れてしまうんですね。
勉強になりました。

絵だけ見ているとユニークな龍ですがね。
玉清さんの遊び心満載で。
その中にも、高度なテクニックを感じます。(笑)

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