向こう岸の村

向こう岸の村

5歳のときから18歳まで育った飛騨のすべてが私の原風景です。飛騨の自然風景も人々の暮らしも私の記憶の中では陽光燦々たるものではなく、どちかといえば暗いものなのですが、それがまた郷愁を一層かき立てるのです。私の家は川を挟んで、やや北東の山の斜面に貼り付いていました。午後3時になると太陽は向かいの高い山に遮られて日陰になるのです。川向こうにある村を見るといつまでも太陽があたって明るいのです。子供心に向こうの村の方が店も多いし、祭囃子の音もこちらの村より大きく響いているように思ったものです。学校でも向こう岸の連中の方が威張っているように思えて、よくケンカをふっかけたものです。
でも、高校の頃近くに橋が出来て、向こう岸の部落に行きこちらを眺めると意外に明るく美しい山村風景でした。

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