夜の河原

夜の河原

◆最近は夜の河原で物騒な事件が相次いでいますので、おいそれと足を踏み入れるわけにもいかないようですが、私たちの町を流れる木曽川中流域の河原は、まだ情緒タップリで昔のままです。
◆仕事を終えてから、夕方の河原をスケッチしようと車で直行することがしばしばあります。河原に下り、スケッチするために座る適当な石を見つけて、さあ、スケッチ!。しかし、まともにスケッチしたことがありません。光りながら流れる川面、川面のあちこちで跳ねる魚、みはるかす下流の方向の山に沈む夕陽、そんな情景を見ながらボウッとしているうちに、河原はすぐ夜の装いに入ります。
◆不思議なことに、昼間ぐったりして息も絶え絶えに見えたそこらの雑草がみんな夜になるとシャキっとして、月に向かって立つのです。そして、あちらこちらのその根元辺りから、カサカサと草を揺らす音がします。姿は見えませんが、草の下の砂の中に隠れていた夜行性の虫でしょう。ふりかえると、河川敷の木の枝には、いつ戻ってきたのか、サギの群れのシルエットがジッとこちらを見ています。

なんか、見てはいけない夜の河原の舞台が始まるようで、私はソッと帰途に着くのです。

 (この作品は、本サイトHPのK03です)

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