スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

せせらぎ街道

せせらぎ街道

★今年第一号の作品だ。昨秋のスケッチを元にアレンジして描いた。

★今の時期、この辺りはすっかり雪に覆われていると思うが、私の家から100キロ少々北に行ったところに美濃地方と飛騨地方をつなぐ坂本峠という標高約1000メートルの深い峠がある。そこを越えて飛騨に入り数分行くと、小さいけど味わいのある山小屋風のカフェがポツンと佇んでいる。『こんな所に…』と思うが、秋の紅葉狩りや辺りの自然を愛でにくる人たちが結構訪れるようだ。
私も毎年、晩秋の頃にこの辺りの美しいカラ松の風景を見に行くが、必ずこの店で昼食をとることにしている。店に入ると、いかにも山好きとうかがわれる若いご夫婦の経営者が迎えてくれる。街では決して出会うことのないステキな店だ。

★どこの地方でも同じ経緯をたどって自然が少なくなりつつあると思うが、この標高約1000メートルの坂本峠を越える道は、トンネルが出来る以前はかなりの難所で、狭い道幅と絶壁の頂上付近にはいくつかのケルンも積んであった。多分、ここで事故や遭難した人たちのためのケルンではないかと思ったものだ。夜の一人ドライブでここを通る度胸はとても私にはないと思いながら、早く通り過ぎたかったことを思い出す。

★やがてバブル期に入り人の交流や物の流通が盛んになり1980年にやっとこの峠にトンネルが通った。以前とは比較にならないほど飛騨への旅が楽になった。それでも、この峠をはさんだ登り道も下りの道も道幅は狭く、トラックなどの大型車の進入は禁止されていた。峠の分水嶺から両地方に流れ下るせせらぎに沿って蛇行しながら長い時間をかけてゆっくり峠のトンネルに着き、峠を下りて飛騨に向かった。道々窓を開けるとせせらぎの音と木々の葉擦れの音が聞こえた。私はこの道が大好きで四季を問わずよく出かけた。

★まもなく、この狭い蛇行道路が改修されて広い国道472号線に生まれ変わった。急なカーブ部分は直線でつながれ、ダンプやトラックがジャンジャン走り抜ける高速まがいの道路になった。以前のせせらぎ沿いの道は今でもところどころに残骸のようになって残っている。
大自然の中に簡単に車で突っ込んで行ける便利さから、峠周辺には別荘地も多く出来たし、秋には車を停めることもままならないほど紅葉狩り客で混雑するようになった。
そりゃ地元の方々にとっても嬉しいことだろうし、私たちもその便利さを十分に享受しているのだが…。まぁ実に勝手な願いだが、開発もここまでにしてほしい。この美しい峠にこれ以上ブルドーザーのうなり声を響かせないでほしい、と思うのである。

Don't come Bulldozer ポチッ!

コメント

けいさん、こんにちは。

★ありがとうございます。
★お母様のおっしゃるとおり、以前の方が「せせらぎ街道」と言う名にふさわしい風景でした。もうこれ以上の整備は止めて欲しいですね。
★飛騨と美濃をつなぐ道は何本もありますが、やっぱりこの「せせらぎ街道」が最高ですね。もうすぐ新芽のカラ松林です。楽しみですね。

せせらぎ街道は 母もお気に入りのドライブコースですが 整備される前の方が楽しかったと言います。 せせらぎの流れに手を入れたり 山紫陽花で紫色に染まっている所が有ったりと。 花より団子?の私は 飛騨側の途中の 助佐 という店の あぶらえの御幣餅が お目当てです。 寒い冬ともお別れし 新緑のせせらぎ街道 楽しみです。

枯雑草さん、おはようございます。

★ありがとうございます。
★私たちの県は深い峠が無数にあり、冬季は交通不能の峠がほとんどでした。2000年前後に多くの峠はトンネルが開通し、誰もが喜んだのですが、その後が気に入りません。トンネルへのアプローチ道路が立派になり過ぎました。かくして峠が持つ独特の自然風景が失われつつあります。開発というのは難しいものですね。

こんにちは。
とっても懐かしいような、楽しいようなレストランですね。
ここの道がそうなのかどうか・・わかりませんが、殆ど交通量の
無い山間の道がものすごく立派になっているところもありますね。
鳥も獣も戸惑っていることでしょう・・そういう道が何の目的で改良
開発されたのか・・明白な道も多いのではないかと思います。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://tamakiyosi.blog76.fc2.com/tb.php/332-4503ac2f

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。