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朽廃美

朽廃美

◆こういう光景は全国どこにでも見られる。採石工場の廃墟である。

◆県道を走っていると飛騨と美濃の境の山の中腹に、この廃墟はある。私はこの工場の全盛期から知っている。山道を行き交うダンプカーの音、ガッガーガッガーと岩を砕く音が、麓の村に鳴り響いた。そこを通過するたびに私たちは眉をひそめたものだ。

◆高速道路の建設、埋め立て工事、新幹線の敷設、ビル建設、当時はどれだけ砂利を生成しても需要に追いつかなかったという。この採石工場の後ろの山も、その土や岩が全国の建設事業の礎になったと思いたい。

◆やがて、工場の騒音は鳴りをひそめた。いま、夏草のなかに辛うじて往時の威容を誇っているようだ。まさに、芭蕉の《夏草や 強者どもの 夢のあと》だ。

◆不謹慎かもしれないが、この光景、なんか‘朽廃美’といったような妙な美しさを感じる。

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コメント

枯雑草さん、こんばんは。

★ありがとうございます。
★私たちの年代はそれぞれに、その時代の光と影、輝きと錆びをいま見ているのですね。
★話は大きくずれるのですが、あの関ヶ原の合戦場後、その地域を所管する部署に勤務したことがあるのですが、風景には、もはや、‘強者どもの夢のあと’という雰囲気すらありません。時代はドンドン新しく生まれ変わっていることを実感します。それでいいのだと思うことしきりです。

こんにちは。
道路やビルの建設のために、山を削り、川原を掘ってきて、
こんな光景を今に残しているんですね。それが、昭和40年代
から・・、ちょうど私も建設業の端くれとして、それに加担して
きた時代ですよ。ちょっと、罪悪感みたいなもの感じますね。

ビンビンシニアさん、おはようございます。

★お立ち寄りいただき、ありがとうどざいます。
★工場の廃墟…、夏草と蔓草に覆い被さった光景を見たいと、私たち通りすがりの者は感傷的な思いを抱くのです。が、近くの人々は、崩壊や腐食の危険を案じて、早い撤去を望んでお見えなのでしょうね。旅人の感傷と現実の生活にはいつも大きなギャップがあるものですね。

おっしゃられるとおり、人が使わなくなった工場などは哀愁を感じますね。よく、錆びた配管が油絵などでよく描かれます。
1000年将来には、鉄では持たないでしょう。やはり石やタイルでないと。今残っている遺跡も石やレンガが多いですね。

saraさん、こんにちは。

★ありがとうございます。
★夏草に埋まる風景いいですね。あと、何年かすれば、ツル草がこの鉄の建物を覆い隠すのでしょうか…、それとも、工場跡地で平地になっているから丁度好都合だ、などと言って工場を壊して団地のなるのでしょうか、願わくば、後者だけは避けてほしいものです。

外道sさん、こんにちは。

★ありがとうございます。
★家具づくりに深いこだわりを持っておみえの様子がよく分かります。私のとこの家具は、ラワン材にベニヤでバンバンを打ち付けたような大安物ですが、昔、家内の母が注文で作った大きな水屋を、私の部屋で画材入れの棚にしていますが、実に、いいですね。たてつけも全く狂いがなく今でもスムーズです。
★外道sさんの、こだわりの家具を一度拝見したい。

朽廃美・・・
その昔輝いていた時代を通り過ぎ、今現在の姿をひっそりと映し出しているのかもしれませんね。
さりげなくひっそりと・・・美しいですね。
私も・・・ずっと見つめてしまいました。

朽廃美?

この言葉は知りませんが良い言葉です。
天然の物を使って作られた物は年を重ねる程良い「味」が出て良いですね。
私の地域にも炭坑後が有りますが、なかなか良い味を出しています。

私の作る家具の材料は何処から来て、この家具は何処に行くのか、そして誰が使うのか、良い朽ち方をすれば良いのですが。
良い物を作らなければ・・・

響さん、こんばんは。

★ありがとうございます。
★〈人の作るものは やはりアート、古くなればそれなりの魅力を放つ…〉、なるほど、いい言葉ですし、私にとって新しい見解です。そこかしこにある建造物も、田舎にある誰が造ったか分からない小さなホコラも、作り手の情熱や願いがこもっているはずですものね。
★そうした作り手の人々への尊敬を込めて、〈人の作るものは やはりアート、古くなれば……〉ですね。

レトロですね。
かつての活気がうそのように雑草に囲まれて。
こういうのは あちこちでありますね。

私達が『ぼろいな・・』と思うだけのものでも、
この建物の前にたたずむとタイムマシーンにのって青春時代に戻れる人もいるのでしょう。
『‘朽廃美’といったような妙な美しさを感じる。』とお感じになるのもわかります。
人の作るものは やはりアートなのでしょうね。
古くなればそれなりの魅力を放つのでしょう。

nanbuyaさん,こんにちは。

★‘朽廃美’という言葉に眼を止めていただいてありがとうございます。
★この廃墟のイメージにあった言葉がないものかと、いろいろ考えた造語です。

朽廃美、上手いネーミングです。かっては活気があった工場、今は役目を終えて静かに横たわりやがて土に帰る。人の歴史そのものですね。滅びの美学か。

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