
★先回の続きである。
★一枚目のスケッチを終えてから、南の方へ坂を登る。高台から、もう一度、その家を南から見る。さっき東側から見た光景とは随分、雰囲気が違う、茅葺きの古い家の西後ろに新しい家が新築されている。ただ、古い家の前が広い庭になっているので、洗濯物はまだそこを利用して干されているようだ。家族が多いのだろうか、たくさんの干し物が風になびいている。
★こちらから見ると、この古い家、住む人は居なくても、一家の生活仲間として踏みとどまっているようだ。これまでに、萱屋根の下方を切り取り、庇を造り、南側の外観の改装を繰り返してきたあとが見える。そんな代々の苦心を知る現在のご主人が、この古い家の処分を躊躇しているのかもしれない。
★勝手な想像をしながら、スケッチを続けた。
★一つの物事を、一つの方向からだけ見て、一つだけの判断をしてはならない。さまざまな視点を持って、さまざまな判断材料を持とう。もちろん、一人の人間に対しても…。と、思ったりもした日帰りのスケッチ行脚だった。
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