
◆今週いっぱい、銘刀‘関の孫六’で有名な町、関市の小さな画廊で細工物陶芸を得意とする先輩作家と私のCGとの二人展をやっています。
◆ちょっと話は変わりますが、以前、新しく出来た某県の某美術館に友と行ったことがあります。えらくシーンと静まりかえった会場に少し違和感を覚えましたが、ズラッと並んだアメリカを中心とする若い作家たちの現代美術に圧倒されました。その中で気に入った一つの作品の前に立って二人でその絵の感想を話し合っていたときのことです。近くの椅子に座っていた会場監視のコンパニオンが近づいて来て、『会場では静かに鑑賞してください』と言うのです。
◆そりゃ、会場を下駄で闊歩したり、子どもが走り回ったり、赤ちゃんが大声で泣いたり、と言うのなら、そう言う注意の言葉も当然でしょうが、むしろ小声で絵の感想や感動を鑑賞者が話しながら絵を見ると言うことは当たり前のことだと思うのですが…。
◆そのとき思いました。こういう訳の分からない輩がいるから、美術館や博物館の敷居を高くしてしまうのだと。せっかくみんなに開かれた文化施設を、ハイブロウなところと誤解させる輩は許せません!
◆美術館と画廊とでは質が違いますが、画廊にも敷居の高い、庶民を寄せ付けない雰囲気を持ったところもあります。その点、この小さなギャラリーは商店街の中にあるせいか、敷居がありません。
店に買い物にきたエプロン姿の奥さんが寄ってくれたり、ウォーキング途中の老夫婦がイップク代わりに立ち寄ってくれたり、してくれるのです。
◆毎年やるので顔なじみの方も多くいます。私のCGを見て『こりゃ、どうやってつくるのじゃ』と聞かれるものですから、簡単に説明すると『はぁ〜、聞いてもわしゃ分からんワイ』と言います。(たしか、この人、昨年も、一昨年も、同じ会話をしたけど…)と、なんてこともあったりして、私はこの敷居のない画廊をこよなく愛しているのです。
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