多面性

多面性

◆これも過去何回かアップしました木屑会の活動の中でつくった円空風木彫の一つです。私は仏師ではありませんので、仏像としてご覧いただかなくても、一人の人物像の円空風木彫としてご覧いただけば幸いです。素材のベイマツの切り口に油脂分がにじみ出て背面の木目の意外な美しさなどにも眼を向けていただいたりして…。

◆さて、こうして一体の木彫の正面と側面の写真を載せて見て、初めて思ったのですが、正面と側面の表情がまるで別人のような雰囲気に、少しビックリしているのです。

◆そういえば、人間って前姿、横姿、後ろ姿、にその彼が持つ内面が滲み出ているように思います。『にこやかな顔をして別れたけど、その後ろ姿には寂寥感が漂っていた…』はドラマのナレーション、『顔も言葉も優しかったけど、その横顔は恐いほど厳しかった』は、中学校時代、私に説教をしてくれた先生。

◆そして、その一人の彼が同時に見せる表情は、彼の多面性でもあるのでしょう。『彼が、そんなことをするとは思わなかった』『彼に、そんなナイーブなところがあるとは思わなかった』などという驚きは人間関係の中で、ままありますが、それは、自分が勝手に彼のイメージを作り上げ固定化しているからでしょう。
彼には、もっとさまざまな内面があり、私には想像もつかない幅の広さがあるのだという前提で、彼を見たいものです。最近、反省しきり…。

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