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月下美人が朝に咲く?

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★本当に不思議なことがあるものだ。いやその道の専門家から見ればこういうことは珍しくないのかもしれないが、私は初めて見た。私が月下美人を育て始めてから随分歳が経つ、株が古くなって葉の色が悪くなりかけたと感じた年には上部の出来るだけ元気そうな葉を切って挿し葉をして、一から育て始めるといった繰り返しで幾鉢にもなった。もう20年以上経つ。

★今夏もそろそろ花芽が出るのを楽しみにしていたのだがいっこうに出ない。まあ以前も秋遅く咲いたこともあったので気長に待っていたら10月上旬、ヒョコッと赤い小さな花芽が出て、1ヶ月程で大きな蕾になり膨らんできた。

★昨夜のことである。そのパンパンに膨らんだ先っぽが少し弾けていて、間違いなく今夜12時前後に一年ぶりの月下美人に会える、とカメラを横に置いてお湯割りの焼酎をすすりながら待った。しかし、12時を過ぎて深夜1時になっても2時になっても依然として膨らんだ蕾のままでジッとしていた。確かめに玄関戸を開ける度に寒風がパジャマを冷やした。私の眠気も限界だったので「もっと待てば見られるが、まあ今年は諦めるか…」と暖かい布団に潜り込んでぐっすり寝てしまった。

★今朝のことである。寝坊して8時頃起き、新聞を取りに玄関を開けると月下美人が思いっきり手を広げるように咲き誇っていた。
そもそもこの花は夏の真夜中にソッと妖しく開いて絢爛の姿を見せながら深夜の一刻を過ごしたあとは、見る影もないグシャーと垂れた醜態を晒して朝を迎える。この妖気こそが私の思う月下美人という植物なのだが、明るい秋晴れの朝に玄関を開けると『おはよう!』と元気に呼びかけてくれる月下美人に、長年のイメージがドミノのように崩れ、大いに戸惑った朝であった。

★でも月下美人が何で朝咲くのだろう?しかも初冬に…。

恐竜博物館から能登島へ

恐竜博物館から能登島へ
★今秋も二男が私たちを旅行に連れて行ってくれるために帰省した。昨年、住居を東京から埼玉に移したため、帰省途中の東京近辺がムチャクチャ渋滞していて、8時間かけての帰省だったらしい。私たちを旅行のために有り難い限りだ。

★毎秋のことだが、事前に電話で「今年は何処に行きたいの?」と二男が聞く、今年は、第一日目にTVなどで話題の勝山市の「恐竜博物館」へ、二日目は同じくTVでよく取り上げられる「能登島水族館」を中心とした島全体の観光とした。

★近年、勝山市近辺の山中の手取層群北谷層から古生代の恐竜、魚貝類、等々さまざまな化石が産出され、学術的にも世界レベルの貴重な化石が発掘され続けているという。ここの発掘物を中心に2000年に開館したのが「福井県立恐竜博物館」だ。駐車場の車をみて驚いたのだが平日にもかかわらず広い駐車場は満杯で、ナンバーを見ると東北地方から九州まで全国から観覧者を集めているようだ。

★地下3階まで降りて徐々に階上に上ってくる観覧順路が設定されているが、地底から地上に登ってくるような冒険心を擽るようで面白い。あちこちにいる恐竜たちが「ギャオー!ギャオー!」「グググ~」と鳴き叫ぶ、遠足で来ていた幼稚園の子たちが笑いながら「キャー!」と楽しそうに恐竜を見上げている。

★私たちもこの手の博物館は初めてで、目を瞠りっぱなしの2時間だった。面白すぎて展示されている多くの恐竜の学名、生息年代、等々の学術的な視点は全く忘れて、このジュラシックパークを楽しんだ。

★二日目の能登島だが、能登半島のほぼ中央部の抉られたような湾状の海にスッポリ入った大きな島だ。以前能登半島の突端に行ったとき通過したことはあるがこの島に降りたことは初めてだ。全国で十指にはいる「能登島水族館」の大水槽を泳ぐ二匹の巨大なジンベイ鮫に度肝を抜かれたし見事なイルカショウも素晴らしかった。
以前ドキュメント番組で、この島の入り江に流れ着き住み着いた野生のイルカを中心に島の人々の自然を敬愛する心と島の伝統を重んじ続ける生活を紹介していて、その番組がずっと印象の残っていたのもこの島を訪れた理由である。

★海に張り出したような絶景の小さなカフェに入った。かなり日焼けした顔だがキリッとした若い美人女性のパテェシエが真っ白の制服を着て狭い厨房のなかをてきぱきと動いていた。やがて「チーズケーキです」とにこやかな表情でケーキの皿を置いた。いかにも手作りの良さを凝縮したような美味いケーキだった。
カフェを出た後「あの子はきっと夏の間、海で何かのインストラクターもしているに違いない」「店の下に小さな桟橋があっからいつも海に関わっているお嬢さんだろうね」などと、私たちはさままざまを空想した。私はいつかのドキュメント番組で見たこの島の人々の姿がこの日焼け美人のパテェシエと重なっているようだと思いながら島を後にした。

★文末になったが、今回のドライブのなかで二男が実際に見てきた台風19号から直後の河川災害の関東地方の大変な状況を話してくれた。私たちの地方は幸いにも災害から逃れたが、関東各地の人々が遠からず普段の生活に戻られるようにと心から願うしかない。

今ごろ月下美人が咲く!

今ごろ月下美人が咲く!

★この頃の日本は四季それぞれの情緒をじっくり味わうことが出来ない感がある。今年も夏から秋への季節代わりが不明だった。晩秋の涼風が吹いて陽が暮れて庭の虫の声が日に日に大きくなると言うのが定番だが、今年はいつまでも熱帯夜が続き、冷房のタイマーが切れるやいなや暑さで目が覚め、汗ダラダラでのたうち回っていると、外で盛んに虫が鳴いているのが聞こえる、といった具合だった。情緒もくそもあったものではない。

★この花も本来なら真夏の深夜にホワッ咲くのが特徴だから、10月の半ばに咲くなんてこれまで一度もなかった。だからこのこともある意味そんな四季の常識を逸脱した出来事なのかもしてないが、でもやっぱり花はいつ咲いても嬉しい。

★この月下美人は二代目の株だ。数年前に冬を外で越せるかどうか防寒養生をして軒下で過ごさせた。何とか越冬出来そうだったが二月のある一日の極寒に負けて全鉢が全滅した。そんなことも予想していたので前もって何枚かの葉を室内で挿し葉をしておいた。この写真の株はその挿し葉が成長したものだ。

★でも、この花、数時間で萎れてみる影もない姿になる。自然はなんでこんなに艶やかで美しく、そして儚いものを創りだすのだろう…、毎年この花をみるたびに想いながら深夜焼酎を飲む。

今年も二男のスネをかじる旅

今年も二男のスネをかじる旅

★久しぶりのアップだ。先回の記事を見てみたらサクラ満開の記事だったが、もう季節は晩秋だ。以前はこまめに更新をしていたこのブログもいつの間にか一年に数回の更新になった。年を取ると全てが億劫になってしまう。イカン、いかん…
が、今年も我が家のうれしい秋の恒例行事を東京の二男が持ってきてくれた。

★今秋は遅めの台風が二週続いたのだが、二男が帰省した次の日から台風一過の晴天に恵まれ2泊3日旅行に連れて行ってくれた。毎回『何処へ行きたい?』と聞いてくれるのだが、私たちは二男の運転と財布で旅に連れて行ってくれるだけ十分楽しいのだ。ただ「疲れない適当な距離」「海中心」「眺望よく食事の美味いホテル」という私たちの勝手な条件で二男がいろいろとコースをつくってくれた。というわけで今年は昨年サミット開催で何かと話題になった三重県賢島を起点に周辺の海を観光する旅になった。

★初日の宿は賢島の「宝生苑」とてつもなくでっかいホテルだが、サミットのときには安倍首相夫妻が宿泊し、先進国首脳会議、議長国安倍首相記者会見等々の会場になったホテルだそうだ。
眺望も、食事も、温泉も申し分なく素敵だったが、浴場前の椅子に座って家内が出てくるのを待つ間に近くにいたホテルの従業員さんのこんな話がとても印象に残った。
『サミットのときは、その数週間前から全国各県の警備の警察官が滞在し、ホテル内外を厳しい顔をして忙しく立ち回っていた。このホテル浴場の近くにはいつも北海道警の方が詰めていて、いつの間にか従業員と声を掛け合うようになり、いつもの皆さんの厳しい顔が笑顔になった。お互いの故郷の話もしたりした。サミットが終わって皆さんと別れるときはとても寂しかったですよ…』と。

★三重の海は過去、現役時代の職場旅行でも、二男の財布旅行でも、何回も来ているのだが、グリグリと入り込んだリアス式海岸の眺望は千変万化だ。また行く先々に雰囲気の異なる漁港があり、漁船が並び、網を繕う漁師の姿がある。三重のリアス式海岸の彼方此方を見尽くしてしまうことは到底出来ない、まだ見ぬ三重の海の風景への期待はまだまだある。

★二日目は岬に突端にあるホテル「いじか荘」だったが、このホテルは石鏡灯台(いじかとうだい)とくっついている珍しい造りだった。後で知ったのだが旅マニアの間では広く知られたホテルらしい。部屋は南側と東側に海が開ける角部屋に泊まれた。昨日の海は小島が転々として彼方此方にイカダの浮かぶ生活の内海だったが、今日の海は見はるかす外国航路の船が通る外海だった。それぞれの場所で見せる海の表情の極端な違いは本当に凄い。

★ところでこの写真、殆どが二男のスマホで撮ったものだが、実は撮影の途中で私のコンデジのピントが合わなくなった。どう操作してもダメだった。もう十数年使っていたから、よくここまで使えたものだと思うべきか…
で、早速だが、帰ってから二男に新しいコンデジを買ってもらうことにした。

★というわけで、今年もハイエナ両親のためにさんざん散財させられて、二男は東京に帰った。

息子のスネをかじる親の秋

息子のスネをかじる親の秋

★東京の二男が仕事の合間を見つけて帰省してくれた。そして、今年もまた親のスネならぬ、「息子のスネをかじる親」の秋が来たのだ。

★今年は2泊3日で近場のじっくり旅を実施してもらった。同じ県内なのにバスツアーでサア~としか通ったことの無かった御母衣ダムや白川郷を皮切りに、竹久夢二の湯桶温泉、金沢駅の丸太ゲート、茶屋街、それから能登の根元部を横断して氷見市、黒部市へ。北陸内では出来るだけ高速に乗らないで下道を行きながら彼方此方を巡った。
とりわけ初日の御母衣ダムから湯桶温泉に入る裏山道は夜なら絶対に行きたくないような怖い道だったが、旅を急ぐ古人の姿を彷彿とさせるような歴史街道だった。

★今回は海の街々や山々の細い道に入り込んでのポイント巡りが多かったが、私たち夫婦はふんぞり返って『あそこを観たい!』『そこに寄りたい!』と言うだけ。文句も言わずにでっかい車で狭い道を行く二男には相当の神経を遣わせてしまった。

★私は北陸地方も日本海も大好きで現役時代もその後もよく訪れている。ただ、その地域の風土や生活や歴史などを視点にした旅はしたことがない。その意味で今回の旅は新鮮だった。

★余談だが、帰途の車で、二男がこんなことを思いだし盛んに感心していた。『金沢でも、氷見でも、街の中の公園で休んでいて感じたのだが、公園周囲を取り巻く低木生け垣が何処でもきれいに剪定されていて、クモの巣一つ無かった。』と。そういえば私も以前から北陸の街々は何処も清潔な感じがしていた。

★最後のにもう一つ息子のスネをかじった。以前、山用にと高度計と気圧計が表示出来る腕時計を二男に買ってもらったのだが、取説に書かれている内容が難しくて操作出来ず、今回また同じ高度計と気圧計の付いた今度はデジタル表示の腕時計を買ってもらった。とても軽くて調子がいい。だが、やっぱりこの取説文の理解もむずかしい…。

淡路島/恒例・二男の財布で秋旅行

淡路島/恒例・二男の財布で秋旅行

★過日、11月11日から2泊3日の行程で淡路島を堪能してきた。
もう恒例になってしまったが、毎年東京の二男が連れていってくれる秋の旅だ。
宿もテレビのコマーシャルでお馴染みの「ホテル・ニュー淡路」を取ってくれたので、ここを基点にして淡路島三日間の食と風景を満喫してきたのだ。

★さて、その淡路島、明石大橋と鳴門大橋で繋がる高速道路が通ってからもう30年近く経つが、私たち夫婦には初めての地だ。『あそこに見える漁港の写真を撮りたい。』『どこか漁村のひなびた喫茶店でコーヒーが飲みたい。』『お土産にここの名物を買ってくれ。』ETC…、今年も私たちは運転する二男へのハイエナぶりを発揮しながら島を巡った。

★それにしても淡路島の風景は変化に富んでいて凄い。海岸線はほぼ一周したが、見晴るかす大海原の東側の海、大小の島が点在し漁船が行き交う西側の海、激しく渦巻く鳴門の海、この島はそんなさまざまな海に囲まれている。さらに意外だったのは内陸の美しい農村風景だ。島内の殆どの集落の田畑は緩やかな斜面に何段も重なっていて、美しい棚田の農村風景が内陸の何処にでも見られる。大きな川が形成されない島のために無数に作られた用水池がその田畑を潤している。棚田と池と点在する農家のマッチングはとても印象的な風景だった。

★美しい風景、凄い自然風景、その地だけの珍しい物、新鮮なその地の食べ物、やっぱり旅はいい、それも自分の財布は一切使わない旅なので更にいい。

★余談だが、二男が東京に戻る前に、カリマーのリュックとノースフェイスのパーカーを買って貰った。これで年末の小旅行も自慢気に行ける。

と言うわけで今年も二男の帰京ギリギまでタカリにタカッた秋だった。


移ろい

移ろい

★先月の末、深夜の玄関先に咲いた「月下美人」だ。年ごとに花房の数が増えて今夏のそれはとりわけ美しかった。

★今夏は我が家にもいろいろあったが、それにしても今夏の気象の異常さは大変なものだった。幸い私の地方は全国各地を襲ったような大きな災害は免れたものの、日照時間は例年の半分ほどしかなかった。猛暑日と土砂降り日と耐え難い高湿の日が日替わりでやって来た。
そんな異常気象の中で大変な災害に遭遇され大きな被害に合われた広島をはじめ各地の皆さんのご苦労は察してあまりある。

★でも、9月に入ってス~と秋風が吹いた。中秋の月も澄んだ空にしっかりと浮かんだ。待っていたように虫が鳴き始めた。
ここ数年の変な気象の夏を過ごしながら『日本の四季の感覚も失せていくのだろうか…』と思っていた矢先の、素敵な秋の始まりだった。確かな季節の移ろいを感じる秋の始まりだった。
やっと、秋のグループ展の準備に本腰がはいる。




銀杏並木

銀杏並木

★思えば、今年は10月の10日辺りまで30℃を超す真夏日があったのだが、その後一気に朝夕の気温が下がり始めた。
なんとここ一週間の寒さは12月下旬の気温だそうだ。なんだか冬が秋を追い越して到着してしまったようだ。

★でも、先日、久しぶりに空晴れ渡りポカポカ陽気の小春日和があった。近くの公園を取り巻く銀杏並木が光っているように見えた。
この並木、いつもの年なら黄色と黄緑がまだ疎らな樹々も混じったりして、なかなか彩度が揃うことはないのだが、今年は並木全体が真っ黄色に覆われ、見事な黄葉ぶりだった。

★こんな静かだけど華やかな晩秋をユックリ歩いていると、今年あれほど全国各地を席巻した自然災害や異常気象のことをすっかり忘れしまうのだ。いや、そんな年だったからいっそうこの銀杏並木がきれいに見えたのかもしれない。

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今年も二男にたかる

今年も二男にたかる

★過日10月8日~10日の間、今年も東京の二男が帰って来て2泊3日の旅行に連れて行ってくれた。萩辺りに行く予定だったが、まだ30℃を超す日が続いていたので遠出をやめて近場でゆっくりすることにした。そんなわけで今年も私の大好きな北陸の彼方此方を回った。普通なら一泊もあれば十分なコースなのに、一泊目は東尋坊、二泊目は美浜町とこれ以上の鈍行旅はないほどのユックリ旅だったし、『あれが食べたい』『あそこに寄りたい』と二男にたかる我が儘な食べ漁り旅行でもあった。

★最初に以前から賞味したかったものを出している店を訪れた。最近テレビや雑誌で盛んに紹介している「竹田の油揚げ御膳」だ。福井県丸岡町の山道をどんどん分け入ったところにあるその店「谷口屋」さんはウイークディーにもかかわらず駐車場はいっぱいだった。長崎ナンバーや神戸ナンバーが停まっていたのには驚いた。その美味さを文章で言うのは難しいが、たかが油揚げとなめてかかると思いもかけない美味さに仰天する。
この谷口屋の「竹田の油揚げ」もそうだが、北陸地方は行くたびに何か不思議な新しいものに出会う。

★旅行から帰って二男が『何か欲しものはないか?』と言うので、私は気圧と高度の測定機能が付いた山岳時計を、家内は文字盤の大きい時計が欲しいということでBaby-Gを買ってもらった。

★子どもが親の脛をかじるというのはよく聞くが、今の我が家は逆で親が二男にたかっている。そんなわけで今年もハイエナ親にたかられた二男は東京に戻って行った。

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仲秋の名月に咲く、が、遠い秋

仲秋の名月に咲く、が、遠い秋

★先月、9月19日の満月の夜のことだが、11時半頃、「月下美人」数房が満開になった。たぶんこれが今年最後の一夜咲きだろうと思い、少々の感慨を覚えた。

★それにしても今夏の暑さといったらなかった。明日から10月と言うのにまだこんな感想を言っているのだから、つい最近まで延々と炎暑が続いていたということだ。

★オッ!、ちょっと待った、いまこのコメントを書いているPCの横でテレビの「お天気週予想」をやっている。『あさって、10月2日の水曜日、名古屋、岐阜は30℃を超す真夏日になるでしょう』とのこと。
美しい日本の四季の感覚さえ失せてしまうのではないか?、と心配になる昨今である。

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